2025/7/9
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高度専門職の1年間の報酬・手当について |
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高度専門職における年収計算と含まれない手当について
外国人の「高度専門職」ビザの申請においては、年収(年間報酬額)として認められる支給項目が厳格に定められています。とくに、不確定な支給や一時的な手当、福利厚生的な給付は、原則として年収に含まれません。 以下に、年収に含まれない主な手当・給付の例と、その理由を説明します。
1 年収に含まれない主な手当・給付 次のような支給項目は、年収には含まれない扱いとなります。
2 年収に含まれる支給項目 年収として認められるのは、以下のような「定期的かつ確定的に支給される労働の対価」です。
これらは、雇用契約書や就業規則、給与規定に明記されており、かつ課税対象となっている必要があります。
3 年収に含まれない理由について 以下の観点から、年収から除外される支給があります。 (1) 課税対象か否か 通勤手当や交通費など、一部の手当は所得税法により非課税扱いとされており、課税対象外の支給は年収に含まれません。 (2) 支給の確定性 会社業績や勤務状況に応じて変動する賞与や残業代は、将来の支給額が不確定であるため、年収としては算入されません。 (3) 福利厚生としての性質 社宅の無償提供、食事補助、引越手当などは労働の対価というよりも生活支援であり、給与所得とは区別されます。 (4) 法令・制度による区分 所得税法や社会保険の制度において、明確に非課税・非算定とされている手当については、年収にも含めないのが一般的です。
4 実務上の注意点 高度専門職ビザの申請においては、「確定している収入」のみが年収に算入されます。今後支給される可能性のある不確定な手当や一時金、福利厚生費用は、たとえ見込み額があっても原則除外されます。
まとめ
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