30年の経験、ビザ申請を安心・確実にサポート!
 
 
2025/9/24

外免切替について

【2025年10月1日〜】外国運転免許証から日本免許証への切替(外免切替)制度の変更点と手続きの詳細

2025年10月1日から、外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外免切替」の制度が全国的に厳格化されます。

この変更は、日本の交通安全を確保するため、運転者の日本の交通ルールへの理解度をより確実に確認することを目的としています。

これまでとの主な変更点は「申請できる人」「必要書類」「試験の難易度」です。

これに伴い、取得までにかかる時間や準備も大きく変わります。

1. 何が、どのように変わるのか?【全国共通の変更点】

項目これまで
2025年9月30日まで
2025年10月1日から
申請対象者
観光客などの短期滞在者も、ホテルの住所
を証明する書類等で
申請が認められ
ていた場合もあった。
原則として、観光客などの
短期滞在者は申請不可となる。
住所を証明する必要書類
居住証明書など、
住民票の写し以外の書類
でも認められる
場合があった。
原則として「住民票の写し」が必須となる。
外国籍の方:国籍等の情報が全て記載されたもの
知識確認(学科試験)
イラスト中心の10問中、
7問以上の正解で合格。
文章問題が中心の50問に増加し、9割(45問)以上の正解が必要となる。
技能確認(実技試験)(通常の採点基準)採点がより厳格化される。日本の交通法規の知識と実践がより厳しく評価される。

 

2. 取得時間、費用、手続きの流れへの影響(千葉県の例を参考に)

制度の厳格化に伴い、申請から免許取得までのハードルは全体的に高くなります。

■ 取得までにかかる時間

長期化する可能性が非常に高いです。

  • 予約の長期化: 千葉県警の情報によると、現状でも申請者が非常に多く、知識確認や技能確認の予約は数か月先まで埋まっている状況です。今後、試験の難化により再受験者が増え、さらに予約が取りにくくなる可能性があります。

  • 十分な学習時間の確保: 知識確認の問題数が5倍になり、合格基準も引き上げられるため、日本の交通ルールを参考書などで十分に学習する時間が必要になります。

  • 書類審査の時間: 申請者が多い場合、書類審査だけでも長時間を要し、審査結果の通知が翌日以降になる可能性もあります。

■ 料金・費用
申請手数料や交付手数料自体に変更があるという情報はありませんが、総費用は増加する可能性があります。

知識確認や技能確認の難易度が上がることで一度で合格できず、再試験を受ける場合、その都度手数料が必要になるためです。

■ 手続きの流れと注意点(千葉県の例)

一般的な流れは以下の通りですが、各段階で時間と準備が必要です。

  1. 書類審査:

    • 原動機付自転車免許(千葉県): 2025年6月16日から書類審査自体が予約制になっています。申請者本人が指定の日時に運転免許センターへ出向いて予約する必要があります。

    • 上記以外の免許(普通免許など): 書類審査は予約不要ですが、受付時間が午前・午後それぞれ30分間と非常に短いため、時間厳守が求められます。

  2. 適性試験(視力・聴力など)

  3. 知識確認・技能確認:

    • 書類審査と適性試験に合格した後、後日の実施となる知識確認・技能確認の予約を取ります。

    • 技能確認の準備: 技能確認は、日本の交通ルールを正確に理解し、実践できなければ合格できません。事前に指定自動車教習所などで練習を行うことが推奨されています。(運転免許センターでは練習不可)

  4. 日本の運転免許証の交付

※アイルランドやイギリス、韓国、台湾など、日本と同等の免許制度を持つとされる一部の国・地域の免許証からの切替えでは、知識確認と技能確認が免除される場合があります。

3. 必要書類について

2025年10月1日以降、原則として**「住民票の写し」**が必要となり、短期滞在者は申請できなくなります。以下は、千葉県で求められる主な書類です。

  • 有効な外国の運転免許証

  • 上記免許証の日本語翻訳文: 大使館やJAFなどが発行したもの。

  • パスポート: 免許取得後、その国に通算3か月以上滞在していたことを証明するために必要。スタンプで確認できない場合は、出入国記録などの追加書類が求められます。

  • 住民票の写し: マイナンバー(個人番号)の記載がないもの。

  • 在留カード(外国籍の方)

  • 申請用写真

  • 手数料

  • 日本の免許証(過去または現在所持している場合)

この制度変更により、日本で運転を希望する方は、ご自身の滞在資格や準備期間をよく確認する必要があります。

特に、これから日本に中長期的に滞在する予定で免許切替を考えている方は、試験の難化に備え、早めに日本の交通ルールの学習を始めることをお勧めします。

(注)手続きの詳細は、必ず申請を行う各都道府県の運転免許センターにご確認ください。