30年の経験、ビザ申請を安心・確実にサポート!
 
 
2025/4/19

永住許可の取り消しについて

永住ビザの取り消し

日本には「永住ビザ(永住者の在留資格)」という特別なビザがあります。これは、外国の人が日本でずっと安心して暮らしていけるビザで、普通のビザのように何年ごとに更新しなくても大丈夫です。

でも――実は、この永住ビザにも「ルール」があります。そして、そのルールを守らなかった場合、ビザが取り消されることがあるんです。

この記事では、永住ビザが取り消される理由や、どうしてルールが見直されることになったのかなどを、やさしく説明します。

 

1.永住ビザが取り消されるのはどんなとき?

次のようなことをした場合、永住ビザが取り消されることがあります:

  • 引っ越ししたのに、ちゃんと届け出をしなかった
  • 実際とは違うウソの住所を届け出た
  • 永住ビザをもらうときにウソをついた
  • 税金や社会保険(健康保険や年金など)を払っていない
  • 犯罪をおかして、1年以上の刑を受けた(とくに薬物など)

つまり、「日本に住んでいる外国人としてのルール」を守っていないと、ビザがなくなってしまう可能性があるということです。

 

2.どうして制度が見直されるの?

最近、「永住ビザをもらったあとにルールを守らなくなる人がいる」という問題が出てきました。たとえば:

  • ビザをもらう前は税金をちゃんと払っていたのに、もらったあとは払わない
  • 社会保険に入らないまま生活している

こういう人たちがいると、まじめにルールを守っている人がバカを見ることになりますよね。

だから、今まであいまいだったルールを、もっとはっきり決めて、「まじめにルールを守っている人が損をしない社会」にするために、制度を見直すことになったんです。

 

3.「永住者」になったら一生そのまま?

いいえ、そうとは限りません。

たしかに、永住ビザには「この日まで」といった期限がありません。だから、一度もらったらずっと住めると思ってしまうかもしれませんが、それは**「ルールを守っている人」という前提**があるからです。

だから、あとから税金を払わなくなったり、社会保険に入らなかったりした場合は、「この人は永住にふさわしくない」と判断される可能性があります。

 

4.日本人と同じように税金の督促(とくそく)だけでいいんじゃないの?

「税金を払っていないなら、ふつうに催促して、それでもダメなら差し押さえればいいのでは?」と思うかもしれません。

でも、永住ビザは「ちゃんと社会のルールを守れる人」だけがもらえる特別なビザです。だから、ただの督促だけではなく、「この人に永住の資格があるかどうか」をもう一度しっかり判断することが大切だと考えられています。

 

5.ルールが厳しくなったの?

「新しい条件が増える」というわけではありません。今まであいまいだった内容(たとえば、「日本のためになる人」ってどんな人?)を、もっとわかりやすくしただけです。

たとえば:

  • 税金をちゃんと払っている
  • 社会保険に入っている
  • 住所の届け出をちゃんとしている

など、**「ちゃんと日本のルールを守って生活している人」**が永住にふさわしいという考え方は、前からあったのです。それを、はっきりと書くことにしたのが今回の制度の見直しです。

 

6.一度ビザが変わっても、また永住者になれる?

はい、なれます。

たとえば、何らかの理由で「永住者」から「定住者」など別のビザに変わったとしても、そのあと税金や社会保険をきちんと払って、ルールを守って生活していれば、もう一度永住ビザの申請をして、認められることがあります。

 

まとめ:永住ビザは「信頼の証」

永住ビザは、「この人は日本の社会でしっかりやっていける人だ」と入管(出入国在留管理庁)から認められた証です。

だからこそ、その信頼にふさわしい行動をしないと、ビザを取り消されることもあるということを忘れないでください。

 

税金・社会保険料を滞納されている永住者の方

取り消される前の対策について